「振り返り」
何か仕事やイベントが終わって、成果が出たのか、問題点は無かったのか、次に活かすために振り返りをすることはある。
しかし、自分のことに対して振り返りをしたことはあるだろうか。
ほとんどの人はしたことがないだろう。
それほど、私たちは漫然と日々を生きている。
日常生活の中で私たちは数多くのことを考え、いろんな思いに振り回されることになる。
「アイツ、何かに気に食わないんだよね。」
「あの人さ~、ちょっとダサくない?」
自分が知っている人のこと、知らない人のこと、街や電車で見かけた人にさえジャッジをしてしまう。
もちろん、身近な親兄弟、親戚や親友でさえ、気づかないところでジャッジしてラベル張りをしている。
自分が貼っているラベルの種類は無限にあって、自分でつけていたことさえも忘れてしまう。
忘れているからこそ厄介なことになる。
それはなぜか。
聞いた話では、人は1日に約6万回物事を考えていて、それも意識していないところで考えてしまっているそうだ。
ふと目に入った物や人、実際に存在しなくても空想したことでさえ、自分に影響を与えていることに気づいていない。
これってヤバいと思う。
サブリミナル効果って聞いたことがあるだろう。
テレビのCMなどで、人が認識できない僅かコンマ数秒の映像によって、人の購買行動を促し誘導してしまう手法だ。
サブリミナル効果でなくても、テレビでちょっと見かけた物が気になってネットで探しまくり、お店を見つけて買ってしまう。
そんな行動をしたことがあるはずだ。
私たちは、自分が意識せずにコンマ数秒の中で考えたこと、感じた思いに影響されてしまう。
だから「振り返り」が必要なのだ。
今まで生きてきた中で、自分が誰かに対して一瞬でも酷いことを思っていないか、見下してしまっていないか、思い出してみる。
最初は上手く思い出せないかもしれない。
しかし、いくつか思い出していると、次第に芋づる式に記憶が紐解かれていく。
そこで気づけたことが重要になるのだ。