職場にはジェネレーションギャップという言葉がある

・ジェネレーションギャップという言葉がある通り、世代によって価値観は想像以上に変わります。
分かりやすいケースとしては、いわゆる親世代とのギャップです。
親世代と今の現役世代では、労働への考え方がずいぶんとすれ違っている可能性があります。
終身雇用が常識であり、年功序列が普通であり、いわゆる好景気に恵まれた親世代と、
そういったシステムが崩れており、シビアに能力主義や即戦力性が求められる今の現役世代では、
やはり転職の話題一つ取ってみても、価値観や答えが合致しないでしょう。
「今、働いている環境がとても厳しいので転職を考えている。両親に相談してみたが、いまいち理解されなかった」等、
こういった結果になるパターンは、それ程珍しくはないでしょう。
「職場で辛いことがあっても根性で耐えれば、きっと出世できる」や「大企業にいれば一生安泰なので若手時代は我慢すべき」等、
年功序列や終身雇用が当たり前で働いてきた親世代の方々は、息子や娘にそういったアドバイスを無意識的に押し付けてしまいます。

・親世代のアドバイスは鵜呑みにしない

「子供たちには幸せになってもらいたい。そのためには有名企業に転職した方がいい」や
「不景気な時代なので、息子や娘は大企業に転職して経済力を持ってもらいたい」等、
個人差はありますが、親世代の方々はこういった考え方を持ちやすいです。
確かに一理ある価値観ではありますが、やはり両親が現役で会社勤めをしていた頃と現代社会では、
世の中の仕組みや労働環境が変わっており、アドバイスをそのまま鵜呑みには出来ません。
転職の相談を父親や母親にしたところ、自分の希望や思いとは離れたアドバイスばかりをされてしまった、
そんな時こそ毅然とした気持ちで両親に向き合い、素直に意見をぶつけてみるのも大事です。
両親が反対してくれたからこそ、本当に転職したい職種や企業について、ふと自分の本音が浮かんでくるかもしれません。
とはいえ、親世代も当然良かれと思って子どもには助言をするわけなので、
両親の常識や情報が古いと感じても適度には耳を傾けて、部分的には意思決定の参考にしたいところです。

仕事覚えられない 萎縮

なぜ転職を決意できたのか?

私は従事していた業界ではNo.1の企業で培った専門知識や実務経験を活かして新たな職場に加わりました。前職でのキャリアや業界での立ち位置から、転職先では大きな期待を周囲から寄せられていたと感じました。しかし、その期待が私には大きすぎたのです。 まず任された仕事について、その量も質も自分のキャパシティーを遥かに超えるものでした。例えば、「このテーマを0から立ち上げて、1人で半年以内に形にして顧客に紹介できるまで進めてほしい」といったような、かなり難易度の高い業務を1人で背負わされることがありました。 しかも前職での経験もほとんど活きないような内容であり、新たに勉強しながら同時並行で進めないといけない状況。もちろん、他のテーマも抱えており、新しい職場環境にも慣れないといけません。限られた時間の中で成果を出さなければならず、自然と大きなプレッシャーを感じるようになりました。気がつけば、常に時間に追われる感覚が抜けず、心にも余裕がなくなっていったのを覚えています。 加えて、職場は個人主義が強く根付いた社風。協力して何かを成し遂げようとする文化はありません。助けを求めても「自分でなんとかして」といった雰囲気があり、孤独感を強く感じながら仕事を続ける毎日でした。 さらに、直属の上司との関係も精神的な負担となっていたでしょう。上司は常に多忙で、話しかけるタイミングを見極めるのが難しい状況です。声をかけた際に不機嫌な反応をされることも多く、次第に話しかけること自体が怖くなっていきました。私はHSP気質のため、周囲の感情の変化に反応せずにはいられません。そのため、上司の機嫌を常に気にしながら過ごす日々は心がすり減る思いでした。 こうした環境の中でストレスが積み重なり、明らかに落ちている集中力。仕事中にミスをすることが増え、そのたびに上司に報告して怒られ、さらにストレスを抱えるという悪循環から抜け出せなくなっていきました。 そのまま精神的に限界を迎え、医師から「適応障害」と診断。このまま同じ職場に留まっていても、症状はさらに悪化してしまう。そう感じた私は自分の心と体を守るために転職を決意しました。 今思えば、入社して1年未満の早期離職になることを恐れず、もう1度転職活動を決断したことは自分の人生にとって本当に大切な一歩だったと思います。もしあのまま続けていたら、うつ病などさらに精神状態が悪化して社会復帰できなくなっていたかもしれません。

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