ああ、またこの季節がやってきた…と言いたいところだが、最近はもっぱらWebで確認だ。
そう、auの料金明細。
昔は紙の請求書が封筒で届いて、それを見るたびにため息をついていたものだが、最近は未納がある人くらいにしか届かないらしい。
時代は変わったものだ。
それはさておき、Webで確認した今月の料金は…9,800円。
何度見ても、高いものは高い。
長年auを使い続けてきたが、この料金はさすがに家計に響く。
毎月1万円近くが、スマホの利用料金として消えていくのだ。
これでは、貯金もままならないし、趣味や娯楽に費やすお金も限られてしまう。
この状況を打破するには、やはり格安SIM…ではなく、キャリアとしての楽天モバイルへの乗り換えが現実的な選択肢だろう。
楽天モバイルといえば、MNO、つまり自社回線を持つ、いわゆる「第4のキャリア」だ。
格安SIM時代とは違う。
彼らは今、データ通信無制限で、月額最大3,278円という魅力的なプランを打ち出している。
もし本当にこの料金で快適に使えるなら、auの料金と比べて、毎月約6,000円も節約できる。
年間で計算すれば、約7万円!
これは大きい。7万円あれば、国内旅行だって夢じゃない。
しかし、正直なところ、楽天モバイルには苦い思い出がある。
楽天モバイルがMNOとしてサービスを開始し、大々的に「1年間無料」キャンペーンを打ち出していたあの頃、期待に胸を膨らませて契約したのだ。
当時の料金プランは、今よりもさらに安く、まさに夢のようなサービスだった。
しかし、現実は甘くなかった。
全然繋がらない、遅い、途切れる…まさに三重苦。
さらに、当時は自社回線エリアが狭く、パートナー回線であるau回線に切り替わるはずが、うまく切り替わらないことも頻発していた。
そして、そのパートナー回線も5GBの制限付き。
「え、全然使い放題じゃないじゃん!」と何度突っ込んだことか。
動画はカクカク、ウェブサイトはなかなか表示されず、メッセージの送受信すらままならない。
「これはダメだ、こりゃ」と、わずか数日で匙を投げ、auに出戻りしてしまった。
あの1年間無料キャンペーンは、壮大な釣りだったのかと疑いたくなるレベルだった。
当時の失望感は、今でも鮮明に思い出せる。
そんな過去のトラウマから、楽天モバイルへの乗り換えには、どうしても躊躇してしまう。
またあの悪夢を繰り返すのではないか?
そんな不安が頭をよぎる。
さらに、もう一つ気になることが。
それは、いわゆる「ブラックリスト」の存在だ。
短期間で解約を繰り返すと、キャリアのブラックリストに載ってしまい、再契約が難しくなるといった噂を耳にしたことがある。
あの頃、楽天モバイルを即解約した俺は、もしかしてブラックリスト入りしてしまっているのではないか?
もしそうなら、そもそも乗り換え自体ができない可能性もある。
不安に駆られ、インターネットで情報を漁る。
すると、「楽天モバイルのブラックリスト期間は何ヶ月?ペナルティを回避し安心利用を始めよう」という、まさに今の俺にピッタリな記事を発見した。
藁にもすがる思いで、記事を読み進める。
記事によると、楽天モバイルは、単純に即解約しただけでブラックリストに入れるようなことは、そうそうないらしい。
どうやら、俺はシロだったようだ。
ひとまず安心。
しかし、記事はさらに衝撃的な事実を突きつける。
乗り換えキャンペーンを利用して、スマホ本体を格安で手に入れるために、「MNP弾」として楽天モバイルを契約し、即解約を繰り返す輩がいるとのこと。
そして、こうした悪質な行為を繰り返すと、ほぼ確実にブラックリスト入りするらしい。
「MNP弾」とは、他社への乗り換え(MNP)を前提とした、いわば捨て駒のような契約のこと。
転売ヤーが、安く仕入れたスマホを高く売り捌くために使う常套手段だ。
つまり、「転売ヤー乙!」ってことだな。
そんな不正行為で、本当に困っているユーザーが割を食うのは許せない。
記事を読み進めていくと、さらに興味深い情報が。
最近の楽天モバイルは、自社回線の整備が進み、通信品質が大幅に改善されているとのこと。
以前のような「繋がらない」問題は、かなり解消されているらしい。
本当だろうか…?
あの悪夢を経験した身としては、にわかには信じがたい。
しかし、パートナー回線頼りだったあの頃とは状況が違うことも事実だ。
記事には、実際に通信をして利用した実績をつくれば、仮に1日で即解約したとしても、ブラックリスト入りの可能性は低いとも書かれている。
これは、つまり、お試しで乗り換えてみて、実際に快適に使えるかどうかを自分の目で確かめることができるということだ。
もし、本当に快適に使えるようなら、月額料金を大幅に節約できる。
これは…試してみる価値はあるかもしれない。
リスクはゼロではない。
しかし、このまま高い料金を払い続けるよりは、はるかにマシだ。
楽天モバイルよ、お前は本当に生まれ変わったのか?
あの頃とは違う、本気のお前を見せてくれ!
というわけで、楽天モバイルへの再挑戦を決意した。
不安がないと言えば嘘になる。
しかし、それ以上に、今の状況を変えたいという思いが強い。
さあ、どうなることやら。
この挑戦の結果は、また後日、ここに記すことにしよう。
楽天モバイル、覚悟しておけよ!今度こそ、俺はお前を信じてみたいと思っている…!(ちょっとだけ)